2020年12月22日更新

就労移行支援A型・B型、中津サテライトオフィスに聞いてみよう?! (1/2)

今回は、大阪で有名な、就労移行支援A型・B型の中津サテライトオフィスの特集です。どんな感じでどんな所でしょうか?また、「大阪ハートフル商店街」って何でしょうか?施設長を務める岡本さんと、大阪ハートフル商店街担当のYさんにインタビューしてみました。

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コロナ禍なので、みなさんマスクをしながら、和気あいあいと対応してくださいました。

記者A.岡本様。本日は暑いコロナ禍の中(注:実は夏に収録している。汗)で、本当にありがとうございます。よろしくお願いいたします。まず、簡単に自己紹介とお仕事、中津サテライトオフィスさんでの活動とか紹介していただければと思っているのですが、いかがでしょうか?

岡本.中津サテライトオフィスは平成5年に、重度に障害のある方、主に重度の身体障害者の方を対象として、情報処理関係の仕事を進めていこうということで、立ち上げた施設です。その当時は身体障害者の授産施設ということでした。当時からプログラム開発とか、IT関係の仕事を請け負っていました。そして、平成22年から就労継続支援B型の指定を受けて、対象者を20名まで受け入れていったのです。

もともと身体障害者の施設だったので、身体障害者の方が多く通われる施設だったのですけれども、そこは、利用者の状況も変わってきまして、平成25年にB型だけの施設から、A型とB型の施設に分かれて、多機能事業所となりました。やっぱり、B型の方だけじゃなくて、雇用されて働きたいという方もいらっしゃったので、そういった方に対応する形でA型を立ち上げたのです。その時にA型定員10名にB型定員10名の形になったんです。

私はもともと、同じ法人内の職業能力開発施設の指導員の仕事をしていました。その平成25年のA型とB型に別れた時にこちらの施設の施設長として移動してきました。なので、今、A型とB型に分かれてから7年目かな?という感じです。

記者A.ここでのお仕事、利用者さんの仕事としては得意にされているのはどんな内容のことなのかとかお聞きかせ願いますか?

岡本.中津サテライトオフィスの仕事としては、外部とか法人内とかからのシステム開発とか、ホームページの作成とか。あとは、データ処理とかですね。会計の記帳代行業務とかアンケートの集計業務だったりとか、そういった仕事を何度か受けています。同じような福祉施設から仕事を受けていたりとか、うちと同じ法人内で仕事を受けていたりとかするんです。あとは、講習会の講師の業務とかもしていまして、メインの講師とサブの講師で講習を実施しています。講座内容はパソコン関係のワードとかエクセルの講習会などです。

記者A.すごくこう、結構能力のいりそうな仕事をされていて、さらに能力のいるという形で、A型をされているような印象があります。

岡本.そうですねぇ。A型に今来ている人は、過去にそういういったIT関係の仕事をされていた方とか、IT関係のことを勉強してから、こちらに来られています。そういったスキルを持った方に来てもらって、うちの中でそのスキルを活かしながら仕事をしてもらっています。

記者B.一つお聞きしたいんですけれども、B型で作業をされていて、ある程度スキルをつけてA型に移動するというパターンもあったりは?

岡本.今までの中では、B型からA型に移ったという方はいらっしゃらないです。A型とB型に別れるときに、平成25年当時にB型からA型に移った方はいらっしゃいます。ただし、作るときにそういったステップアップできるような形で作ったという意味合はあります。

記者A.なるほど。ちなみに、今も来られている方というのは身体障害者の方が中心なのでしょうか?

岡本.今は、身体障害者の方もいらっしゃいますし、精神障害の方もいらっしゃいますし、発達の方もいらっしゃいます。割合的にはそれぞれ3障害が同じくらいになっております。当初は身体の方が多かったのですけれども、だんだん精神や発達の方も増えてこられました。

中津サテライトオフィスの入り口。都会にあるのに意外に静かな場所です。

記者A.ちなみに中津サテライトオフィスさんの運営の中で、利用者さんが過ごしやすいように、何か工夫されていたりとか、何か配慮されていたりすることは、ありますか?

岡本.そうですねぇ、あまり、うちの中で仕事してて快適かといわれるとちょっとどうかなぁと思うのですけど。割と中って、静まりかえって「シーン」としているんですね。静かな環境で仕事をしたい人には合ってるのかなぁと思っています。あとは、前はグリコの置き菓子みたいなのを置いたりしてたのですけれど、今は違う置き菓子とジュースを置いたりしています。

記者A.こんなことを聞いていいのだろうか。それは無料?

岡本.いえ、有料です(笑)。

記者A.例えば、車イスの人でも利用しやすいように段差がないとかそういうのは?

岡本.そうですねぇ、うち、1階なので。あと、車いす対応のトイレとか、あります。あとは、食堂が地下なんですけど、エレベーターで降りていただく。

記者A.なるほど。昼食とか休憩はまた別ですかねぇ。昼食はみなさんで地下でとっていただく形?

岡本.施設の中で昼食をとっている人は地下でとられるんですけれども、自分で近くのお店でとられる方もいらっしゃいます。ばらばら。ですね。

話題に出てきた、お菓子コーナー。種類が豊富です。

記者A.特に決まっていないという意味では、自由に自分で選べる感じなんですね。

岡本.そうですねぇ。今、地下の食堂で食べている人は2~3人くらい。あとは、お弁当持ってこられたりもあります。

記者A.先ほど静かとおっしゃっていましたが、特に特徴的な点、こんなところに力を入れているとか、何か変わったところとか、お仕事内容としてはシステム開発とかかなり特殊なお仕事だと思ってお聞きしたのですが、何か特にここは力を入れているんだとかお聞きできればありがたいのですが。

岡本.仕事の上ではやっぱり、お客さん所に納品するので納期期間と品質が大事ですので、指導員の方で毎週1回ミーティングを実施していて、そういった部分の進捗状況の管理をしたりとかしています。

記者A.仕事の進み具合とかを確認していかれるのですね。

岡本.あとは、就職の実績はなかなか出ていないですけれども、就職をしたいという気持ちのある人に対しては、履歴書の指導とか、模擬面接とか、合同面接会とかに指導員と一緒に参加したりとかそういうサポートもしています。

記者A.そうなんですね。それは、A型もB型も?

岡本.そうですね。はい。

ペルオンとは?

ペルオンはホープグループ、ミッション株式会社を母体にしたペルオン実行委員会が制作してるポータルサイトです。

障害の当事者が作る当事者目線のサイトが作れないかと思い、サイトを立ち上げました。ペルオンという名前はPersonnes handicapées(ペルソンヌ・オンディキャピー)の略で、障害者仲間という意味からとりました。

当事者会・支援団体・家族・地域・職業・年齢などの枠を超えて、障害者に関係する全ての人が連携して、さまざまなことにチャレンジし、障害者の可能性を探ってまいります!

ペルオンに興味を持ったあなた!もうすでに、仲間なんです。

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