2019年7月19日更新

就労移行支援事業所のOB、Sさんに聞いてみよう?! (2/3)

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「jojo立ち」を快く引き受けてくださるSさん

記者.発達障害だとわかった(診断された)きっかけはどのようでしたか?

S.あんまりいい話ではないのですが……。まず大学を卒業して就職しました。就職したのはいいのだけれども、仕事がボロボロで全然できない。「なんで自分はこんなにできないのだろう?」と悩んでいたら親が「実はあんた発達障害持ちなの」と打ち明けてきた。それで初めて知った。

実は、高校生の時からカウンセリングを受けていて、診断はされていたけれど「ショック受けるから隠しておこう」といって、親が隠していた。で、大学卒業して、就職してボロボロになって初めて知ったという流れなんですね。その時は「なんで隠してたん?」と思った。

記者.分かった時にはどうでした?良かったと思う方が強かった?

S.納得がいったという方が近いです。小さい頃は個性的とか変わった子とか言われていたので。これも個性かなと思っていたら。「ああ、こういうことか」と辻褄があった。

記者.ご自身の障害の特性がお仕事に生かされているなぁとか、感じることはありますか?

S.うーん、うーん。正直、今のところ、ないですね。本当に。

記者.逆に障害特性が、お仕事の妨げになるなぁと感じることはありますか?

S.ちょっとややこしいことがあると、脳の回転が停止して手つかずになってしまいます。あと、障害の特性上、自分自身が疲労している事に気づきにくくて、それである日突然、一気にしんどくなって休んでしまうことがあります。

最近は忙しくて、しんどくなって会社を休んでしまう事が多いですね。あと、マルチタスクが苦手なのですが、マシンガンのごとく、いくつかの仕事を渡されることがあります。それで、定時時間を超えても仕事をしていることもありますからねぇ。

記者.そんなとき、乗り切るために、どのように工夫しましたか?

S.残念ながら、工夫のしようがないですね。ひたすらやるしかない。がむしゃらにするしかない。

記者.がむしゃらにやるしかない時とかの、何か気持ちの切り替え方などがあれば教えてほしいです。

S.気分的には、「ああ、終わった終わった~!」って感じなんですけれど、担当医師から「切り替えが苦手」と言われています。気分は切り替わってるつもりなんですけれども、体は切り替わってない。だから、多分切り替えというのは難しい。

記者.なるほど。仕事を終わってからの趣味とかどうすごされているでしょうか。

S.ゲームが好きなので、それをしています。

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ペルオンとは?

ペルオンはホープグループ、ミッション株式会社を母体にしたペルオン実行委員会が制作してるポータルサイトです。

障害の当事者が作る当事者目線のサイトが作れないかと思い、サイトを立ち上げました。ペルオンという名前はPersonnes handicapées(ペルソンヌ・オンディキャピー)の略で、障害者仲間という意味からとりました。

当事者会・支援団体・家族・地域・職業・年齢などの枠を超えて、障害者に関係する全ての人が連携して、さまざまなことにチャレンジし、障害者の可能性を探ってまいります!

ペルオンに興味を持ったあなた!もうすでに、仲間なんです。

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「障害」の表記について

当サイトでは、「障がい者」を「障害者」と表記しています。

「障がい者」という表記の場合、音声ブラウザやスクリーン・リーダー等で読み上げる際、「さわりがいもの」と読み上げられてしまう場合あります。そのため、「障害者」という表記で統一をしています。

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