2019年6月10日更新

精神科のワンストップサービスを目指す!清水クリニック (3/3)

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余裕を持ったスペースのリハビリ室

記者.精神的な問題や発達障害で診察を受けてみたいけれど、初めてで恐くて踏み出せない……そんな風に悩んでる障害を持つ人たちも多いと思います。そんな人たちにメッセージをお願いします。

清水.「諦めなければ、かならず何かが変わる」ということをお伝えしています。また、そういうメッセージじゃないですけれども、私が何気なく、こんなメモに、たとえばパニック発作の方に「大丈夫。大丈夫」とか書いてパッと渡すこともあるんですよ。

私、今回、全然知らなかったのですけれど、あるパニック発作で鬱の方が癌になられたんですね。その時に、落ち込んで来られたから、もちろん、お会いもして、ずっと今もつながっているんですけれども、全部の「今まで私が書いたメモ」を持ってこられて、「これ、ずっと読んでるんです」と言われて「え?」というくらい、本当にただの裏書みたいなものでも、持ってくださっているんですね。

で、ある子もメモ帳を持ってきて、診察のたびに「一言メッセージ」書いてくれとおっしゃるのです。「自分がしんどくなったら、これを読んでる」と。ああ、こんなことしてくれているんだと思って、今も一言ずつ何かを書いています。

私がとにかく患者さんに来てほしい、という一番の理由は、私の診察に入ってくれることで何かお土産を持って帰ってほしいということですね。別に薬じゃないんですよ。薬だけが欲しいんだったら、私は「自動販売機で買え」ってタイプなのでね。それは、どこにでも行けばいいっていう意味なんですけれども。お医者さんに行って、薬だけ欲しいんだったら、私は「診察する必要はないよ」っていう話をしています。その代り、「診察に入ったら必ず何かお土産を持って帰って」っていう意味で、メッセージだったりとか、アドバイスだったりとかを差し上げているつもりなんです。

だから、初回で絶対に言うのは「私と合わなければ、いくらここで診察しても変われないからすぐ転院していいよ」って言うのをお伝えしているんです。「合うお医者さんを見つけなさい。その方が絶対早く治るから」っていう話をさせてもらっています。

キッズセラピールーム

記者.最後に、精神的に悩んでらっしゃるかたや、障がいをお持ちのみなさんに伝えたいメッセージや語り残したことがあればお伝え願います。

清水.これ(ビジョントレーニングのチラシを見ながら)は子供さんを対象にしていますが、大人の方もたくさんいらっしゃいます。これは自費になってしまうのですが、ビジョントレーニングというものもしています。発達障害圏の人たちって見え方が違うんです。なかなか見えていないのに、みんなから「ちゃんと書け、ちゃんとしろ」と言われる。眼球運動による目の見るチカラ「視覚機能」を高めるためのトレーニングなんですね。このトレーニングをしているところは関西で今、5か所くらいしかないんですよ。あまりにもみんなが「どっかでやってないの?」というのでうちの心理士がはじめてくれたのです。あ行から順番に書けない大人の方でも、このトレーニングが終わった後ではキレイに書けるようになったこともあったんですよ。こういうこともやらせて頂いています。

記者.ありがとうございます。では、この辺でインタビューを終わらせて頂きます。清水先生、今回はありがとうございました。

お知らせ

●清水クリニックのサイト

http://shimizu-clinic.in/

●本「こどものストレス親のストレス」

https://www.amazon.co.jp/dp/4835528808

ビジョントレーニングのチラシ

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ペルオンとは?

ペルオンはホープグループ、ミッション株式会社を母体にしたペルオン実行委員会が制作してるポータルサイトです。

障害の当事者が作る当事者目線のサイトが作れないかと思い、サイトを立ち上げました。ペルオンという名前はPersonnes handicapées(ペルソンヌ・オンディキャピー)の略で、障害者仲間という意味からとりました。

当事者会・支援団体・家族・地域・職業・年齢などの枠を超えて、障害者に関係する全ての人が連携して、さまざまなことにチャレンジし、障害者の可能性を探ってまいります!

ペルオンに興味を持ったあなた!もうすでに、仲間なんです。

トピックの分類
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「障害」の表記について

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