2019年6月10日更新

精神科のワンストップサービスを目指す!清水クリニック (1/3)

今回はクリニックのご紹介です。全国から患者さんが訪れる大阪の精神科、清水クリニック。このクリニックでは、精神科の敷居を低くして、さまざまなセラピーやリハビリ、そしてデイケアなどが運営されています。その取り組みの源はいったいどこから来ているのでしょうか。理事長・院長を務めてらっしゃる清水聖保先生にインタビューすることで、さまざまな魅力に迫ります。

情熱的に話をして下さる清水聖保先生

記者.まずは、簡単に自己紹介とお仕事(クリニックでの活動)の紹介をお願いします♪

清水.清水クリニックで精神科医、理事長・院長を務めております清水聖保と申します。心と体のトータル・リハビリテーションを目指しております。専属スタッフによる運動器リハビリ、脳血管疾患などのリハビリ施設基準、専属カウンセラーによるカウンセリング、年齢別のデイケアなどを整えて、癒しとゆとりを感じていただける場を心掛けて活動しています。

記者.お話いただける範囲で大丈夫です。どんなきっかけでクリニックを立ち上げられたのでしょうか。

清水.もともと、大阪でするつもりはなかったのです。阪神大震災の被災者なんですけれどね、私。震災の年の翌年、神戸で主人と診療所を立ち上げる予定だったのですけれども、神戸の人口減っていますよね。医師会に猛反対されたので、主人だけが立ち上げたのです。で、神戸ではできないということが、もう分かりましたので、どこかからお話があったらそこでしようと思っていました。そしたら、ここ(大阪市東淀川区)でお話をいただいたので立ち上げることにしました。勤務していたのも、西宮の病院だったので、ここ(大阪市東淀川区)は全く知らない土地だったのです。2000年に立ち上げました。

記者.先生の専門は?清水クリニックの特徴的な点とか、特に変わったところ、取り組みに力を入れているところはどんなところでしょうか?

清水.希望したのは同じ精神科の中でも児童精神科医なのです。ただ、私が研修をしたのが精神科単科ではなくって、精神科神経内科なので内科の認定もとらせて頂いているという状況があります。だから内科っていう看板があるんです。で、ここで立ち上げてみてよくわかったのが、やはり患者さんにとって、精神科のクリニックって敷居が高いんですよね。日本の社会はどこでもそうですけど。なので、内科とか、こうやって標榜していると、普通に皆さん診察に来て下さる。患者さん同士「何科で来ていますか?」なんて、一人ずつ聞かないじゃないですか。だったら皆さん、精神科の方でも来て下さる。

なので、モットーはワンストップサービスなんです。ここに来たら、ここで終われる。たとえばお年寄りの方でも、私に「会ってから次の病院を紹介してほしい」っていうふうな形になるので、介護保険のことでもなんでも、相談はまずここでとなるのがこのクリニックの特徴です。

児童を見ているという関係もあるのだけど、もちろん大人の方もずっと来ますし、診療もし続けているのでね。はじめのうちは、大人も含めてここを立ち上げて精神科にするからには居場所をとにかく作りたい。精神科の患者さんって病名にかかわらず、ひきこもる方って多いじゃないですか。だから、とにかく外に出てきてほしいっていうことで、デイケアを設置したんですね。

清水クリニックには3部門のデイケアがあるんです。子供のデイケア、思春期青年期のデイケア、お年寄りのデイケアです。そしたら、どの部門にでも全員が当てはまります。「引きこもってる人たちがとりあえず出てこれる場所を作りましょう」ということで立ち上げたのです。しかし、そのなかで、2年前の診療報酬の改定によって、「デイケアを毎日の居場所にさせるな」というのが厚労省の方針なので、早く就職させないといけない。なので、卒業のために就労支援をやり始めました。うちのデイケアを使っている、特に思春期青年期の子たちは、卒業の前に就労支援を行っています。

ただ、就労支援と言っても、ここ(清水クリニック)には来れるけれども、「ハローワークに行って、求人票を探す」というのは敷居が高いわけです。まず、ハローワークに行くことができない、求人票が探せないとなると、就労なんて程遠いことになるじゃないですか。だから、ハローワークの人に来てもらって、本人との面談の後に、求人票を選んで頂いて、面接にもお付き合いして頂き、そして就労に結びつけるということをしています。

そして、何かにつまずいたら、会社なり、作業所なりとうちが連携をして、その困っていることを解決して、それが週2日、3日、4日、5日と通える日を伸ばしていって、そして卒業となる。という感じで取り組ませてもらっています。

それは、発達障害の方も同じです。発達障害の方は、自分が発達障害だとわかって来られる方もいらっしゃれば、「全くそうじゃない」と思っている方もいらっしゃる。なので、今の生活の中で「困っていること」をお聞きして、それに対して「なんで困るのかなぁ」というところを、検査から見ていくことができれば、本人たちも納得していただけるだろうということで、心理検査もしています。たとえば「今の困りごとは発達障害圏にあるから、あなたはこういう対応しかできないんだよ」という理由を説明して、「今後どうしたい?」というところを一緒に話し合いをしてもらって、次に進むということをしていただいています。

それと、先ほども申し上げたように、引きこもりの人に、とにかく出てきてほしいのです。一般のクリニックさんでも、国でも在宅医療に必死になっています。そこで、私たちのクリニックでも、精神科の患者さんの在宅医療をしています。引きこもっている人も私とだったら会えるわけですから、診察、お薬が継続して、そして、出てきてくださるきっかけ作りが、うちのレクリエーションに参加するということでもいいから、引っ張り出すということをしています。そんなところが、このクリニックのやり方かなぁという感じですねぇ。

様々な取り組み(ビジョントレーニングと家族会)

記者.来られる方の割合でいえばどのようですか?

清水.一番多いのは、20代・30代・40代です。それ以外にも、3歳くらいから90歳くらいまで、幅広く来られています。

記者.自分が障害を持っているとわからない人も多いと思いますがいかがでしょうか?

清水.ご家族さんでも、発達障害と思って来られる方は少ないのです。むしろ「なんでこんな状態なんだろう?」というご相談を受けさせてもらって、そこから始まることが多いのです。で、今度は「家族さんから見たご本人」というのを、家族さんであればチェックできる心理検査があるので、それをしていただくことで傾向だけはわかるんですよね。

そしたら、その傾向に対して「確定診断ではないけれども、こんな状況だからこうしていきませんか?」と提案をさせていただいて、そこからの引っ張り出しとか往診であるとか、というのをやらせて頂いています。

記者.多くの病院が精神科の患者さんに対して平等ではないということがあるとききましたが・・・

清水.私が、以前に病院勤めをしていて、一番感じたのは、たとえば精神科の患者さんが癌になったとしても、受け入れてくれる病院が少ないことなんですよ。それは、精神科の患者さんだから。「だったら自分で診ようかな」と思って内科の認定もとったんですね。

「精神科の患者さんに、なんでレッテルを張るんだろう」って思いました。アメリカの社会とあまりにも違うのでね。だから、そういう意味で、とりあえずは、精神科の患者さんも平等に診察を受けれるようにしたい。リハビリにしてもそうなんですね。たとえば、一般の方だったら、肩こりで整骨院って当たり前のように行かれるけど、精神科の患者さんって、そういう敷居も高い人が多いのです。だから、清水クリニックで全部している。「やっていったらいいよ」っていう話で、させていただいているんですね。

逆に、「本当に引きこもっているけれど、腰痛だけ何とかしてよ」って来てくれて、で、精神科も一緒に見させていただいている人もいらっしゃいます。

ペルオンとは?

ペルオンはホープグループ、ミッション株式会社を母体にしたペルオン実行委員会が制作しています。

障害の当事者が作る当事者目線のサイトが作れないかと思い、サイトを立ち上げました。ペルオンという名前はPersonnes handicapées(ペルソンヌ・オンディキャピー)の略で、障害者仲間という意味からとりました。

当事者会・支援団体・家族・地域・職業・年齢などの枠を超えて、障害者に関係する全ての人が連携して、さまざまなことにチャレンジし、障害者の可能性を探ってまいります!

ペルオンに興味を持ったあなた!もうすでに、仲間なんです。

トピックの分類
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「障害」の表記について

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