記者.仕事関係で日々勉強されていることとか気遣い、普段から気を付けていることとかありますか?
浦田.仕事内容で言ったら、私はホームページつくるのが入社してからの勉強なので。まったくゼロからはじめたので日々勉強ですね。3年半たった今でも同じです。全然わからないことも多くて――。デザインとかにいたっては答えもないですし。上司に見てもらいながら。ここはこうした方がいいよってアドバイスを受けながら。日々勉強しています。
記者.上司とのコミュニケーションは大丈夫ですか。
浦田.やっぱりこういう特性をもっているので、しんどいっちゃしんどいんですけど慣れてきたっていうのはありますね。
記者.上司や周りの人とかは、障害のことを理解してくれていますか。
浦田.理解はしてくれています。入社した時に障害プレゼンていって自分の障害を「私こういう障害です。こういう配慮がいります」っていうプレゼンを社員のみんなにする機会があるので。
記者.それいいですね。
浦田.そう。そんな制度がありまして。社員は全員、「私は発達障害持ってる、こういう特性がある」っていうのは、知ってくれています。
記者.お給料の方はどうなんですか。一般の人と障害持ってる人の差ってずいぶんあるんですか?
浦田.うちの会社はないです。能力だけで決められます。
記者.それはいいですね。
浦田.そうですね。それも社長が全部決めるのではなくて、同じ部署同士で点数をつけ合うんですよ。そういう仕組みがあって。一番近くで見てる人が一番知っているやろうということで。
記者.いいですね。
浦田.そうですね。それでお給料が下がるじゃないですけど、評価が下がったこともあってその時にちょっと落ち込んだりはありますね。
記者.障害者が一番心配するのがお給料の面でね。一般企業入った時に差があったらすごくモチベーションが下がるから。
浦田.そうですね。うちの会社はお給料の面では恵まれてると思います。
記者.ところで発達障害と診断されたり、わかったりした時のきっかけをお聞きしても大丈夫ですか。
浦田.きっかけは、私の母も障害を持っているんです。私が診断されるより前に診断済みで。母から「あんたもそうちがう?」って言われて。そうなのかなと。支援センターに電話して「診断受けたいのですけど」と言ったら病院教えてもらえたので受診しに行きました。
記者.兆候はありましたか。自分で感じる。
浦田.発達障害は、正直、そんなに自分では感じてなくて――。
記者.ちなみに障害の特性とか、お仕事に活かされてるなって思うようなことって、なにかありますか。
浦田.活かされてること。逆ならすごいある。
記者.逆ってどんなことがあります? なにか妨げになってるなってこと。
浦田.人と関わるのが苦手なので。どの仕事でもそうなのですが、会社に行くこと自体が本当は向いてないから、しんどいなと思います。
記者.なにか工夫されたこととか、こうやったらうまいこといったとか、気持ち切り替えたりした方法とかってなにかありますか。「しんどいなと思いながらずっと行き続けてる感じなのか」それか、「楽しさを感じながら行ってる」とか。どんな感じなのかな?と思いまして。
浦田.しんどさに対しては、工夫は、正直できてなくて根性に頼っている感じです。しんどいけど会社は行かなあかんものだから、がんばろうって。
ペルオンとは?
ペルオンはホープグループ、ミッション株式会社を母体にしたペルオン実行委員会が制作してるポータルサイトです。
障害の当事者が作る当事者目線のサイトが作れないかと思い、サイトを立ち上げました。ペルオンという名前はPersonnes handicapées(ペルソンヌ・オンディキャピー)の略で、障害者仲間という意味からとりました。
当事者会・支援団体・家族・地域・職業・年齢などの枠を超えて、障害者に関係する全ての人が連携して、さまざまなことにチャレンジし、障害者の可能性を探ってまいります!
ペルオンに興味を持ったあなた!もうすでに、仲間なんです。
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●「障害」の表記について
当サイトでは、「障がい者」を「障害者」と表記しています。
「障がい者」という表記の場合、音声ブラウザやスクリーン・リーダー等で読み上げる際、「さわりがいもの」と読み上げられてしまう場合あります。そのため、「障害者」という表記で統一をしています。
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